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2017年04月18日

パキパキ

 先日組んだロードだけど、踏込時にパキパキ言い始めたので原因究明。
 自転車のパキパキはPCがなんか止まるのと同じくらい切り分けが面倒なんだよな。

 今回は踏込時に鳴るので、まずはペダルからチェック。
 クランクアームが一番下った状態でペダルを踏み込み、ペダルを表裏入れ替え、踏み込み、表裏入れ替え、踏み込み、よし鳴らない。

 次にドライブ周り(チェーン&クランク)
 ギアを軽くしてブレーキを思いっきり握った状態でクランクアームを前上45度位にして踏み込んで見る。 パキッ。 今回はドライブ周りらしい。
 ドライブ周りといっても何箇所かあるので、更に切り分けを行う。

 クランクを逆転させてチェーンのテンション側(スプロケとクランクの上を通る側)をずらして踏み込んでみる。 鳴らないな。 チェーンか・・・? => 逆アームで踏み込んでみる。 パキッ。 鳴るなぁ、更に逆アームで踏み込んでみる。 パキッ。 
 これはチェーンじゃなくて、クランク周辺で踏み込み時に一定を超えた力がかかるとズレて鳴ってるんだな。

 そうなると、チェーンリングかBBが原因の可能性大。
 チェーンリングのチェックのために、クランクの角度を変えて踏み込んでみる(45度~-45度) 鳴らないからチェーンリングボルトの問題でもない感じ。

 ということは、原因はBBあたりか。
 中空クランクの場合は、BB自体が原因の場合と、クランクの取付が原因の場合の2パターンが有る。
 とりあえず、左クランクの取付けボルトを緩めて抜いて、中空軸にグリスを塗り直して再度組み付け。 踏み込み。 シーン 逆クランクでもテスト。 よし、問題なし。 

 今回は、BBと軸との組付けに微妙な緩みがあったのが原因のようだな。
 中空軸は左クランクの取付時に、キャップを小さいツールで手回しして左クランクを中空軸に押し込んで、それをクランクの側面からのボルト締め付けして中空軸をグリップするんで、キャップの押し込みの具合や、締め付けボルトの力加減が原因で鳴ってたんだな。
 この辺の締め付けで音鳴りする場合、高圧で金属滑りしているんで、放置していると削れてどんどん痛むんで、音鳴りを繰り返すようになったら必ず解決しないといけない。  


Posted by Kingfisher at 04:19Comments(0)

2017年04月12日

C-ROADでロードを組む場合のコスト

 先日のオオトモC-ROADの記事が案外アクセスが多いので補完記事。

 ドロップハンドルで一から組む場合のコスト。
ミニマム フルTiagra
・フレーム
オオトモ C-ROAD 6000円
・ヘッドパーツ
タンゲ Passage 1000円
・フォーク
VIVA クロモリ 1インチ スレッド 6000円
・ステム
VIVA カールステム 1000円
・ハンドルバー
NITTO ドロップハンドルバー 3000円
・ケーブルガイド
SM-SP17 300円
・アウターストッパー
SM-CS50 1300円
・STI
ST-4700 20000円
※パッケージ版のSTIにはシフト・ブレーキケーブルが前後一式ついてるので、ケーブルだけでも4千円くらいになり下手に中古を買うより新品が良い
・FD
FD-4700-BM 3000円
・RD
RD-4700-SS 3700円
・ブレーキ
BR-R451前後 5000円
・BB
BB-RS500 1300円
※コスパなら数百円足してSM-BBR60が良い
・クランク
FC-4700 10000円
・チェーン
CN-HG95 2300円
・ホイール
WH-RS010 11000円
・スプロケット
CS-HG500 3000円
・タイヤ
・チューブ
お好みで前後合計5000円くらいから
・バーテープ
お好みで1000円くらいから
・ペダル
お好みで1000円くらいから
・シートポスト
VIVAリッチータイプ26.2mm 1500円
・シートポストクランプ
TIOGA 28.6mm 500円
・サドル
お好みで1000円くらいから

6000+1000+6000+1000+3000+300+1300+20000+3000+3700
 +5000+1300+10000+2300+3000+11000+1000+5000+1000
 +1000+1500+500+1000=88900
 うーん、安くないね! これなら楽天とかでポイント還元上手く使えばちゃんとした完成車買える。
 クロモリフレームのライトユースロードならクラリス構成だけどミヤタのフリーダムロードなんか5万円位で結構良いしなぁ。
 雨で乗る場合は、とりあえずブレーキシューをR55C4に変更した方が良い(前後で+3000円位)
 更に言えば新規でTiagraチョイスは微妙なところ。 ケチってSORAまで落とす(1万円引き)か、ちょっと足して105(1~2万円増し)が幸せだろうな。
 やはり余りパーツがある人か、自己満足の組み立て入門用というところがピッタリの存在だなぁ。

プレスポパーツを流用した場合
・フレーム
オオトモ C-ROAD 6000円
・ヘッドパーツ
タンゲ TE32TGR 1300円
・フォーク
VIVA クロモリ 1インチ アヘッド 6000円
・ステム
流用
オーバーサイズシム300円
・ハンドルバー
流用
・ケーブルガイド
SM-SP17 300円
・アウターストッパー
SM-CS50 1300円
・STI
流用
・FD
FD-TX800 1300円
※全く同じ物を買うことになるんだが、シムをスモールパーツでとっても1000円くらいするうえに時間がかかるんだ・・・バラのFDを買った人に使わないシムを分けて貰うのがベスト
・RD
流用
・ブレーキ
BR-R451前後 5000円
※ST-EF500/TX800の場合は、レバー内部のタイコ固定位置をカンチ側にすればロードキャリパーを引ける
引き量が新SLRとは違うけど、新旧の違いはドロップのブラケットポジションだと結構違うけど、フラットは常時下ハンと同じレベルで力が入るんで結構問題無い
・BB
流用
・クランク
流用
・チェーン
流用
・ホイール
最近の130mmエンドのプレスポGなら流用、古い135mmの場合はWH-RS010 11000円
・スプロケット
・タイヤ
・チューブ
・グリップ
・ペダル
流用
・シートポスト
VIVAリッチータイプ26.2mm 1500円
・シートポストクランプ
TIOGA 28.6mm 500円
・サドル
流用
・ケーブル類
Jagwireステンレスあたりで2000円
6000+1300+6000+300+300+1300+1300+5000+1500+500+2000
 (+11000)=25500(36500)
 うん、これならアリな値段に落ち着いてるね(特に最近の130mmエンドのモデルからなら)
 この状態なら徐々にパーツアップグレードで上げていくことも出来るし。

 で、自分の場合はいくらかかったんだろう。
・フレーム
オオトモ C-ROAD 6000円
・ヘッドパーツ
タンゲ Passage DX 3000円
・フォーク
タンゲ クロモリ 1インチ スレッド 5000円
・ステム
・ハンドルバー
・ケーブルガイド
流用
・アウターストッパー
SM-CS50 1300円
・STI
・FD
・RD
・ブレーキ
・BB
・クランク
・チェーン
・ホイール
・スプロケット
・タイヤ
・チューブ
・バーテープ
・ペダル
流用
・シートポスト
VIVAリッチータイプ26.2mm 1500円
・シートポストクランプ
TIOGA 28.6mm 500円
・サドル
流用
6000+3000+5000+1300+1500+500=17300
 まぁ、流用と言っても消耗品は減ってるんだけど(バーテープ・ケーブル・タイヤ・チューブ・チェーン)
 しかし、これを組んだ結果、普段乗りに使ってたAnchorアルミ10sTiagraを売り払おうと思うんで収支はかなりのプラスになるはず。 落札相場価格だと差額でWH-6800買えそう。  


Posted by Kingfisher at 00:15Comments(0)

2017年04月07日

ロードを組んだ

 もう、プレスポにもやることが無くなって、最近の自転車ネタとして、超激安ロードを組んだ話し。
 まぁ、自転車を組むのに必要になる肝のフレームがそもそも高い物ばかりなんだけど(安いのは完成品で売るから、組み立てはハイエンド志向のアイテム)、先日amazonをうろついていたら激安なのを発見。



 オオトモのC-ROAD クロモリロードフレーム。 6000円切ってる。
 カラーはゴールドオンリー(納期無視すればピンクとオレンジが一応ある)、サイズは500と520だけと言う選択肢のなさだけど、体が合えばとても安く組める。 500でトップが530くらいなんで、目安としては身長160~180cm位なら合わせられる。
 オオトモ自体は安自転車ではソコソコメジャーなんで、プレスポ程度の信頼性はあるハズ。

 そんなわけで、即納の500mmゴールドを入手しました。
 Anchorとか買うとフォークとヘッドパーツついてるけど、こいつはホントにフレームオンリー。 ケーブルガイドもヘッドパーツも無し。
 少し前まで純正のフォークを売っていた様だけど、発見時には売ってませんでした。 ヘッドはノーマルサイズ(1インチ)が適合するので、新品だとVIVAのクロモリフォークでスレッドかアヘッドが6千円くらい。 超ケチるなら、27インチ軽快車のフォークが、1インチスレッド、ブレーキがキャリパー、エンド幅は少し細いけど誤差で取付可能、ETRTOが27WOは630、700Cが622だけど、ETRTOは直径だから、ハブ軸からの距離は半分の4mm違い、フォークのクリアランス次第ではあるけど、ロングアーチなら一応届くレベル。 私はオークションでタンゲのロード用スレッドを入手しました(5千円くらい)
クロモリの細いフレームにはスレッドの方が似合うと思いますが、プレスポ等最近のバイクで使ったステムを流用するならアヘッドフォークにしてオーバーサイズシムを入手するのがお安い。
 ヘッドパーツはJIS(30.0mm)が適合します。 今回はスレッドなのでタンゲのPassage DXを入手しました。

 組み立ての第一段階としてヘッドパーツを入れました。 最近のロードと違って圧入れが必要なので、通常は専用工具が必要です。
 私は本数入れないので、配管パイプと棒ネジを組み合わせて自作したツールで圧入れ。 円錐状の配管パイプ異径ジョイント2本で >< みたいにして、パイプの中に棒ネジを通して、配管パイプを座金で押さえて、両側にナットを当てる。 円錐の中側にヘッドパーツワン、そしてヘッドチューブを挟んでワン、円錐でサンドイッチ。
 ->ワン}=チューブ={ワン<-
 極圧オイルを軸に塗ってから、レンチ2本でナットを締めていくとヘッドパーツがじわじわとヘッドチューブに圧入れされていく(専用工具じゃ無いのでうまくワンの角度を調整しながらやる) で、ピッタリヘッドチューブに収まったらヘッドパーツ圧入れ完了。

 次にフォークにクラウンレースを入れる。 割入りタイプだと普通に手で入れられるけど、通常タイプは専用工具が必要。 とは言っても、ここも配管パイプでOK。
 コラムにクラウンレースを入れて、30mmの配管パイプを上から当てて、プラハンでコンコンと入れていって、ある程度入ったら力を入れて叩いて底まで入れる。 フォーク先が傷つくと嫌なんで、廃棄ホイールを付けて実施。
 ちなみに抜くときにも専用工具があるんだけど、私はパイプレンチをクラウン側に当ててプラハンでコンコン叩いて抜いてしまう。 直接プラハンだと、フォークやクラウンレースが傷ついたりするけど、この方法なら専用工具より少し当たり面積が少ない程度なんで通常は問題なく抜ける(サビて固着したり塗装が残った状態でセットしてきつくなったりしていなければ)

 この二つで専用工具(自転車工具の中でも特殊な専用工具)が必要な作業は完了。
 後はヘッドッパーツを組みつつフォークを固定(スレッドだとヘッドパーツのボルトをフォーククラウンに締め込んで固定するから、アヘッドと違ってステムなしでも固定できる)、シフトケーブルを通すためのケーブルガイド(SM-SP17)をBBシェル下側にネジ止め、Wレバー(ダウンチューブにシフトレバーをつけるタイプ)用フレームなのでSTIを使うためにアウターストッパー(SM-CS50)をWレバー台座に取り付け。
 そういえばケーブルガイドがパーツ箱にいくつも余ってるなと思って思い出してみると、これ以前はSTIに付属でついてたんだな。 アップグレード用にSTIを買うとフレームに付いたのをそのまま使うから残ってたんだなぁ。

 ここまで来れば後は一般的なコンポを突っ込んでいく作業。
 BBを取り付け(SM-BBR60 JIS)、クランクセット(FSA Gossamer)を取り付け、フロントディレイラー(FD-4700)を取り付け、リアディレイラー(RD-4500)を取り付け、前後ブレーキを取り付け(BR-R451前、BR-A550-57後)、前後ホイールをセット(先日整備したWH-R501) このフレームはロングアーチブレーキ必須(おかげで32Cも履ける)
※最近中古のGossamerが安く売っていることが多いが大抵BB30用、BB30用は軸が太いために、従来型BBと互換性が無いため、BB30フレームを買わないと使えないためいらない子として処分されているので注意である。 このGossamerは10年近く前の物でBB-6000を使用するタイプで、シマノホロテク2BBとなんとか組み合わせ利用可能なので長いこと普段乗りに突っ込んでいる。

 フォークにステムを突っ込んで軽く止めてやって、ハンドルバーの仮付けまで実施。 STIも仮止めして、ケーブル通しを開始。 長さのバランスを取りつつすすめる。
 ケーブルが一通り通ったところで、チェーンを通す。 アウターとインナーでのRDアーム角度を見ながら長さを決める(長さ不足でアームが前に出すぎると変速に支障が出るし、だぼつくとスプロケにプーリーが当たって使えない)
 チェーンが決まったら、最後にシートポスト・サドルを突っ込んでクランプで止め、ペダルも取り付けしたら、軽く乗りつつハンドルバーの角度、STIの位置など調整していく。 最後にバーテープを巻いてやれば完成。
 ガタが無いか確認しつつすすめていき、組み上がったら空き地などで調整を行う。 ブレーキにぎにぎしてケーブルの初期伸びを出し、ブレーキが確実に動作することを確認、スタートストップを繰り返して各所のガタが無いことを確認、急制動とかかけて30分くらい負荷をかけたら変速とブレーキのケーブル微調整、パーツの初期の増し締めをして完成。

 

 乗り味は明らかに柔らかい。
 プレスポのアルミが踏み込んだときに直線的にずっずっと反応するのに比べると、このフレームはダンシングするとぐんぐんという感じで、踏込時がソフトで抜くタイミングで少し伸びるのが体感できる。
 まぁ、フォークも細身クロモリのブランド物ベンドタイプだって言うのもあるんだろうけど、正直、この違いは結構なものに感じる。 カーボンも柔らかさがあるけど、強度の問題があって普段使いにはクロモリの方がいい。
 車体としての構造強度はカーボンも十分高いんだけど、側面からコンと叩くと簡単に凹むんで普段使いには不適なんだ。 例えば、カーボンフォークを見ると 前<>後 こんな感じで、前後に長く左右に細い、同じ厚さで構成されている場合、力が分散する面積は前後には長く左右には短くなっていて、通常自転車にかかる進行方向の力には構造的に強度があるけど左右方向は弱くなっている(トイレットペーパーの芯を楕円にして曲げる力をかけてみると、長い方向には曲げにくいけど短い方向にはすぐペコっと行く、そんな構造) 特にレース志向のカーボンは軽量化しているからもうペコペコで、ちょっと横から当てたりすると即死する・・・(経験談)

 そんな中で、この安いクロモリは当てたりしたときの強度も確保されている(って言うか、値段の都合で軽量化の加工がされていない)んで、普段乗りには使いやすいんだな。 ※クロモリでも高価なものは、パイプの太さが調整されていて当てたりすると弱いことはある。

 というわけで、柔らかい乗り味が好きなら普段乗りのロードとしてはこのフレームは結構アリ。
 扱いやすい強度と適度な重量(フレームが2kg強で、フラペに28Cタイヤ付きの完成車でも12kg弱)で使いやすい感じ。 今回はスレッドのドロップで組んだけど、アヘッドのフラットで組めば、プレスポパーツをかなりの部分流用して組むこともできる(最小はフォークコラム径対応のシムと、FDのバンド径違いのシムか交換FD、キャリパーブレーキの3箇所対応で残りのコンポは移せる、ホイールだけはエンド幅130mmでマイナスなんで無理。 全体で見ても、フレーム周りとしてフレーム・フォーク・ヘッドパーツ・アウターストッパーとケーブルガイドを揃えればいいので2万円でお釣りが来る)
 フレームからの自転車組を体験してみたいとか、余りコンポを利用してロードをとにかく安く用意したいというのにアリなアイテムです。

メモ。
 輪行を主眼においた場合は、フォークはアヘッドの方がいい。 スレッドだと大型のレンチ2本を持ち歩かないとフォークが抜けないが、アヘッドなら通常のアーレンキーで抜けるため、極限まで小型化するフォーク抜きパッキングがしやすいからだ。
 そして、輪行時にフォークを抜く場合はカートリッジベアリングが望ましい。 カップアンドコーンでフォーク抜いているとボール等ポロッと抜け落ちたりするから。
 しかし、JISのアヘッドでカートリッジというのは実に選択肢が少ない。 TANGEのTG32RDC、AKI扱いのNE-OT-006か、あさひ扱いのPRESTINE PT-1209LDくらいになるだろう。 ITAならリッチー等もあるんだが。
  


Posted by Kingfisher at 01:34Comments(0)

2017年04月06日

そしてホイールメンテ

 先日の記事は固体潤滑剤の話。 で、今日はその固体潤滑剤入りグリスを使ってホイールメンテをした話。
 シマノのWH-R501がそろそろ走行距離2万キロくらいかな? インジケータ穴がだいぶ浅くなってるのでそろそろ交換なんだけど、通勤用なんでまぁ、本当の限界までやっても問題ないだろうということでとりあえずフルメンテ。

 まずは、サイドの清掃。
 リムブレーキを長期使ってるとシュークズが付いて制動力が落ちるんで、シュー当たり面を綺麗にするとブレーキの効きが良くなる。
 テクトロキャリパー+劣化R50T2+汚れホイールだとウェットでブレーキはほぼ利かない。 アルテシュー(R55C4新品)に変えるとなんとか止まれるレベル、ホイール掃除をするとソコソコ止まれるようになって、掃除した状態で劣化R50T2に戻してみると掃除前のアルテシューレベルに落ちるんで、ホイール掃除はブレーキシューグレード程度に違いが出る部分。
 掃除方法は、定番はHOZAN K-141ラバー砥石で磨くというのがよく出てる。 近所のホムセンではK141は扱いがないので、SK11のサビ取り消しゴム120番を利用。 HOZANより減りが少ないけど汚れ落ちは問題ない。

※同様の商品名でSoft99のもあるけど、あれは減りが早い
 ホイールをゴシゴシやるというのを聞くけど、私は車体をひっくり返してラバー砥石を当ててホイールをぐるぐる回してしまう。 前輪はホイールをつかんで回して、後輪はギアを軽くしてクランク回してやればあっという間に完了。
 その次はラバー砥石に変えて、フィニッシュラインのバイクウォッシュをつけたウェスを持ってぐるぐる回して汚れ落とし。


 次にスポーク調整。 テンションメーターを使うと前がだいぶゆるくなっていたんでニップル2回転ほど均等に回してテンションを上げて、あとは普通に振れ取り。
 Monotaroの送料調整用に買ったIceToolzの12K4ががっちり保持しつつ軽い力で高テンションが回せていい感じ。



 で、ハブのグリスアップ。
 フロントの軸を抜くと、軸の中ほどに水滴がついてて嫌な予感。 シールを外してみると、片側だけグリスがちょい茶色いんでカップを拭ってみると微妙にカップに摩擦跡があるけど爪を立てても引っかかりやザラつきは感じないレベルなんでセーフ。
 ボールチェックすると茶色くなっている側のボールに0.1ミリ未満の微妙な剥離とサビがある状態、グリスは特に乳化もなく相当量充填されていた。 爪を立てると少し摩擦感があるけど著しく引っかかるほど深くはなかった。 ギリセーフなタイミングだったみたい。
 この状態のボールは単純には疲労剥離だと思われる。 ワン・玉押し側にめだった傷がないことから、繰り返しボールに力がかかったことで表面の硬化処理部分に疲労が蓄積して剥離して、剥離した微細片がグリスの外に出て酸化して茶色く変色しているのかと思う。
 このまま組み直すのは流石にまずいので交換用のボール発注、前輪なので3/16サイズで、楽天の軸受ショップさんでSUJ2のG20品をポチ。
 後ろハブは左右とも問題なしだった(球が大きい方が寿命が長い) けど、送料のほうが高いのもあれなんで、1/4の同グレードも発注しておいた。
 で、届いたボールで組み上げ。
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4.7625mm 3/16 SUS440C G20 10個入り日本製
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6.35mm 1/4 G20 SUJ-2材 100個入り日本製
価格:432円(税込、送料別) (2017/4/6時点)




 さて、グリスは何を使おうかなぁとちょいちょいいじってみる。
 使いかけのフィニッシュラインセラミック、AZ有機モリブデンウレア、試しに買って未開封のSUPERLUBE多用途PTFE入りの3種類で迷う。
 フィニッシュラインのセラミックはいつもは気にならなかったんだけど、気温10度切ってるとかなり硬い。 冷蔵庫から出したマーガリン並み?
 有機モリブデンウレアはそこまで固くないけど、柔らかくもない。 メーカーシートを見ると低温側-20度対応になっている。
 多用途PTFEが一番柔らかかった。 こちらのメーカーシートでは低温側-40度対応となっている。
 試しに組んでみると、フィニッシュラインはやっぱり手で回すと渋い。 ガタが出そうなくらいゆるくしてもぐにっべちゃっとグリスが動く感じがする。
 AZとSUPERLUBEはぬるーっと回っていってくれる。
 まぁ、走っちゃえば大差はないんだろうけど、温度が低いとフィニッシュラインは硬いんだなぁ・・・ 今回はSUPERLUBEにしておいた。


 タイヤは去年変えたSECAがまだ行ける感じ。 後輪がソコソコフラットな部分もあるけど割れとかもないし、パンク歴もないからまだ行けるだろう。  


Posted by Kingfisher at 17:54Comments(0)

2017年04月04日

固体潤滑剤の話

 最近のケミカルでは結構いろんな固体潤滑剤が選べるけど、その特性はどうなのよと言うことで代表的な物について記述。

自転車専用系でよく利用される物
・PTFE(テフロン)
・BN(セラミックグリス系)
汎用系でよく利用される物
・二硫化モリブデン
・グラファイト

 抵抗、即ち単純な転がりやすさの指標で言うと、PTFEと二硫化モリブデンが摩擦係数0.04で優秀、その下にグラファイトとBNが0.06で存在。 抵抗値なので低い方が抵抗が低い。
 耐圧、即ちどれくらいの力をかけても潤滑出来るかという指標で言うと、PTFEは200、BNは300、二硫化モリブデンは800、グラファイトは500(各MPa)である。 面荷重なので、大きいほど大きい力がかかっても潤滑出来る。
 温度耐性は、PTFEが250度、BNが700度、二硫化モリブデンが350度、グラファイトが550度。 化学変性するので、この温度を超えると別の物質になって特性が変わる。
 色として、PTFEやBNは白、グラファイトと二硫化モリブデンは黒。

※但し、耐圧は高ければ良いという話では無い
 固体潤滑剤は、固体がつぶれて分子の結びつきが切れることで滑っている。 即ち結びつきが切れるまでは滑らないから、低負荷ではあまり滑らず高負荷で滑るため、高すぎると表面の負荷は上がることになる。 但し、自転車で固体潤滑剤オンリーで使用することは無く、グリス等に添加するため、ソコソコの負荷ではグリス自体の効果、高負荷やグリスの劣化時に固体が補助するという動きになるからそこそこ高い分には問題無い。

 全体的な性能では二硫化モリブデンが最強クラス。 摩擦係数が低く、耐圧が一番高く、温度耐性ソコソコ。 ただし、比重はPTFEの2倍あるから重い、しかし使用量を考えると誤差。 黒いから汚れがわかりにくいのが難点 → 有機モリブデンなら黄色で汚れがソコソコわかる。
 有機モリブデンは、固体潤滑が有効になるレベル(高負荷状態での油膜切れによる温度上昇)で二硫化モリブデンに変性するため、性能としては二硫化モリブデン同等の高さ。
 自転車定番のPTFEは耐圧・温度が低いけど、自転車ではそんなに影響しない程度のレベル。 白色だからハブ軸など汚れがわかりやすいので使いやすい。
 BNはPTFEより耐圧・適用温度が高いけど抵抗はやや高い。 白色だからPTFE同様に使いやすいのだろう。
 グラファイトは微妙なバランスに見える。

 単純に安くて性能が高い物が必要ならホムセンで買える有機モリブデンウレアグリスが400gジャバラ1000円位で最強。 二硫化モリブデンだと更に安いけど汚れがわかりにくいのでイマイチ。
 定番はやっぱりPTFEで汚れがすぐわかる、同様だけどジャンプとかで荷重が高い場合はセラミックもあり。 グラファイトは出番が無さそう。

 最近登場した呉の自転車用セミウェットに液化チタンと言うやつが書かれている。 液化と言うから個体と違うかというとそうでもなく、有機モリブデンと同様の作用で働く有機チタン化合物で、六方晶系構造のチタン化合物らしい。
 グラファイトや二硫化モリブデンも六方晶系構造を持つ物質で、この構造はズレやすいために潤滑性を持つことが多い。

PTFE系定番グリス


セラミック系定番グリス

※フィニッシュライン製品としてはPTFE+BNという両配合で、低負荷状態ではPTFEの転がりの良さ、高負荷状態ではBNが耐えるという2段階になっている

有機モリブデン系

※一般工業製品だけあって激安。
  


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