2017年11月03日
自転車のレインウェアどれくらい?
自転車での移動が中心になると雨の日も乗るようになり、そのときレインウェアとかも揃えますよね。
運動することを考えるとやっぱり防水透湿素材となるけど、実際、その性能はどうなのよと言う話し。
・そもそも耐水圧って?
耐水圧って10000mmとか20000mmとか書かれて売っているアレですね。
その測り方は、1cm四方の布面に垂直に何mmの水がのっても耐えるか、と言う数字です。
20000mmなら、20mの高さの水を置いても大丈夫、と言う話ですが、これは静状態(揺らさず安定して水が置かれているだけの状態)ですので、実際には雨が吹き付けたりするとその勢い分が乗って来ます。
なので、大雨では10000mm、嵐では20000mm必要とかってメーカーが指標を出しています。
自転車のレインウェアで言うと、ジャケットは基本的に外側に何も着けないので、雨が当たるだけですので、大雨じゃ乗らないから10000mmで余裕!とか思うと、これが間違いです。
自転車で止まってるなら良いですが、走る訳で、無風環境で時速30kmで走ったときの相対的な風速は8.4m/s程になります。 これがどの程度かというと、おおよそ風速17m/sを越えると台風と呼ばれます。
はい、台風の半分くらいの風ですので、嵐とは言わないけどかなり吹いてますよね。 大雨でこのスピードなら10000mmじゃアウト、普通に降ってる状態でこのスピードなら10000mmはギリかなーと言う感じになってきます。
通勤・通学で嵐の日以外は乗る!と言う事になると、20000mm近い物が欲しくなってくると言うことですね。
ズボンについても同じ話がベースになります、が・・・
これまたレインウェアメーカーの指標として、濡れた場所に座るのは2000mmくらいになると言われています。 これって、平らな場所に座った話しですので、自転車のサドルみたいに狭い面積に重さがかかれば当然のように数字は上がっていきます。
膝をついた場合11000mmくらいと言われていますが、ロードのサドルもそんなもんじゃ無いかなぁと思います。 サドルに座る分には基本10000mmが最低ライン、出来ればやっぱり20000mmとか欲しい。
あとはグローブ。
こいつは非常にやっかいで、最大の難関、ブレーキレバーがあります。
ブレーキレバーってどれくらいの力で握っているのか? 身近な数字を出すと、1barのタイヤを握って変型しはじめるときおおよそ10000mmの力がかかっています。 そんな引きじゃまともに止まらないですよね・・・ 普通に2barとか、雨の日なら4bar、下りなら6barタイヤが変型するほどの力をかけることになると思います。
つまり、ブレーキをあまり使わずソフトに握る場合でも20000mm、普通に使うなら40000mm、下り坂とかの勢いで握るならもう透湿素材はあきらめろと言う事になります。
→追記
シート型圧力センサーを中指内側に挟んでブレーキレバーを握ってみた。
普通に30km/hくらいでいつもの40kmコースを走ってきて、記録されていた最大圧力は約6.4N(誤差10%) 急なブレーキングをした認識は無いので、普通に走って赤信号とかで停止すると言うごく一般的な記録です。
このセンサーは直径5mmの円形、1N/mm2で1MPaなので、約20mm2に6.4Nかかるなら、6.4/20で0.32MPaの圧力がかかったことになります。
0.32MPaを耐水圧単位のmmH2Oに換算すると32360mmH2Oです。
普通に制動する場合の必要耐水圧は33000mmH2Oくらいって事ですね。
20000mmH2Oのメンブレンはかなり厳しそうですが、グローブは防水メンブレンの前後に布があって多少分散して圧力がかかります。 なので、個別製品の作りによりますが、20000mmH2Oのメンブレンでも丁寧に扱えば問題無いくらいかもしれません。
しかし、強めに握る、繰り返しブレーキングするとなると、やっぱり45000mmH2Oとかあるゴアテックスメンブレンが欲しいのは間違いないようです。
・透湿って?
水という大きい塊では通らないけど、水蒸気として気化すれば通り抜けるのが防水透湿素材。
その水蒸気の通り具合が透湿量で、一般的には1m四方の布面を24時間で何グラムの水蒸気が通るかという数字(8000gとか13000gとか書かれている)です。
注意して欲しいのは、この透湿は、通常双方向ですので、外から中にも透湿します。 そして、湿度は温度同様に高い方から低い方に移動します、なので、中側が外よりもドライになることは基本的にはありません。 より湿度が高い方から低い方へ移動していく効果です。
双方向なので、ドライな室内で透湿ウェアを着て、雨の屋外に出ると、高い透湿性を持つウェアはあっという間に中がジメジメします。 しかし、ウェアの中の湿度が屋外の湿度を超えたときに、中から外への水分の移動が発生してきます。
自転車に乗ったりすると結構な量の発汗があるので、通常はあっという間に中の湿度が外の湿度を超えてくるため、透湿性が無い素材よりも高い透湿性があった方がマシになると言う事です。
濡らしたままの透湿ウェアを置いておくと、気化した上で中側に浸透してじっとりしてきます。 なので、行きに着たのを乾かさずに置いておくと、帰りには中がじっとりした感じになっていたりします。
・防水透湿素材の基本系統
PTFE多孔質素材とPU系無孔質素材が一般的で、高い物はPTFE系、安い物はPU系が多いが、最先端素材ではその他もある。
多孔質=穴がいっぱいある、無孔質=穴が無いと言う対照的な意味です。
PTFE多孔質素材は、特殊な製法によって非常に微細な穴を多数空けることで、水の粒は通らないけど気化して小さくなれば通れると言う性質を得ています。 水蒸気がそのまま通ります。
PU系無孔質素材は、直接通るような穴が無いけど水を吸い上げる能力(親水性)の高い素材を使うことで、水分を吸収します。 吸収した後、水分は湿度が低い面からより多く蒸発していきますので、ダイレクトでは無いけど透湿性があると言えます。
当然、穴が空いている方が通りが良いので、一般的にPTFE系の方が優れた透湿性を持ちます。
また、穴が無い方が耐水は優れるのですが、透湿が稼げません。 なので、透湿を得るために、薄くする結果、PU系は耐水ソコソコ透湿ソコソコ、PTFE系は耐水透湿とも高いと言う事になっています。
PU系素材は化学的安定性がPTFEより劣るため、汗や皮脂の成分で結構なスピードで劣化していきます。 着用しない場合も大気やその水分により劣化していきます。 多くの場合、2~3年でボロボロと耐水透湿層が剥離してその機能を失います。
PTFE素材は事故などで穴が空かない限り、かなりの長期使えるため、低性能のPUに5000円出すなら、高性能のPTFEに1万円出した方が快適でオトクとなることが多いです。 が、自転車でハードに使うと、サドル部分とかクランク部分がスレによって傷みやすいので、結局3年で買い換えとなるかもしれませんので、使い方と個別製品の強度も検討する必要があります。
レイヤリングの必要性とメンテナンス性など。
PTFE系は働きの特徴から、気体にしないと通らない事がわかります。 半袖ウェアにレインウェアを直接着た場合、汗が水分のままべたっと付いて抜けにくいと言う事態になります。 なので、ドライ系の汗が乾きやすいベースレイヤーを着用した方がPTFEは透湿が良くなります。
PU系は結局一旦液体として含んで通すので、レイヤリングせず素肌に直接当てても効果の影響が小さいと言う事になります。 但し、汗を含んだシートを当てているのでペタッとした感覚が気持ち悪かったりもします。
また、PTFEは穴が空いていることで湿度が通っているので、その穴に汚れが詰まると性能を低下させるので、綺麗に保つことが望ましいです。 その意味でも、肌に直接触れるよりベースレイヤーを通した方が良いです。
いろいろPTFE系の利点が多いですが、一つ、自転車で欠点もあります。 それは伸縮性が殆ど無いことです。
PU系の素材は一般的に伸縮性があり、伸縮性を特に意識した製品ではサイクルタイツみたいに伸びる物もあります。
なので、動きの多いズボンは伸縮性のあるPU系、少ないジャケットはPTFE系と組み合わせるのも良いです(私は普段の休日ライドでは、下はモンベルのPU系ストレッチ、上はPTFE系eVentを利用)
・結局オススメはどうなのよ?
通勤通学利用なら・・・
ウェアはモンベルのストームクルーザーをオススメします。
PTFE系の定番であるGore-tex素材で、高い防水性能は確かで、アスファルト道路にじゃぶじゃぶ水が溜まりはじめるような状況で30km/h出していても浸水はありません。 それでいて、透湿性も高く、湿度80%気温20度の雨降り環境を数時間走行して、中はベースレイヤーがじっとりしてるけど水滴が付くことはほぼ無いレベルです。 さすがに息が上がるほどのペースで走ってると水滴が付いてきますが・・・
予算の都合が厳しければ半額ぐらいのPU系サンダーパスと言う選択肢もあり、時間が余り長くなければ十分いけます。
安くて定番的なものに、ミズノのベルグテック上下セットもありますが、下はモンベルのサムエシステムが結構良いので(裾にゴム紐が入っていて、引き出して足首にループさせる仕組みの裾のフィットを上げる仕組みですが、SPDシューズの場合は靴のソールでループしてやることで、ペダリング時にずり上がるのを押さえられるのが便利です)
スポーツとして乗るなら・・・
ウェアは上はdhb Race eVent、下はモンベルのスーパーストレッチサイクルレインパンツが良いと思います。
eVentのジャケットは防水性を削って透湿性を高めた運動向きのもので、最低ラインの10000mmまで落としている反面、透湿は25000gと高いのでスポーツ的に運動する場合には快適性が高いです。 非常に薄いので夏場は特に快適。
パンツはPU系素材で伸縮性が高いので、膝周りなどの動きが良いです(PTFE系だとだぼつかせて余裕分で動かすのに対して、こちらはだぼつかせないでも伸縮で動けるので、結果的に走行中の邪魔にならない)
自転車利用の場合は、ズボンバンドは必ず入手した方が良いです。 100均のでも良いですが、私はオーストリッチのを使ってます(適度なガード幅と伸縮性があります)
シューズカバーも必ず入手した方が良いです。 自転車の動きでは、レインパンツとミドルカットシューズでも水が入って来ます。 オススメはモンベルのサイクルレインシューズカバーですが、お安いカジメイクのレインシューズカバーでも結構いけます。 私はSPDシューズではモンベル、普段靴ではカジメイクを使ってます。
グローブは冬場はシマノのゴアテックスウィンターグローブ、それ以外はアクシーズクインのゴアテックスストレッチシェルグローブを利用しています。 アクシーズクインのグローブは終売のようなので、次は以前利用していたISUKAのウェザーテックレイングローブになるかな・・・
※ゴアテックスでも、ウィンドストッパーと言うやつは従来のゴアテックスとは別系統で防水性がありませんので注意
運動することを考えるとやっぱり防水透湿素材となるけど、実際、その性能はどうなのよと言う話し。
・そもそも耐水圧って?
耐水圧って10000mmとか20000mmとか書かれて売っているアレですね。
その測り方は、1cm四方の布面に垂直に何mmの水がのっても耐えるか、と言う数字です。
20000mmなら、20mの高さの水を置いても大丈夫、と言う話ですが、これは静状態(揺らさず安定して水が置かれているだけの状態)ですので、実際には雨が吹き付けたりするとその勢い分が乗って来ます。
なので、大雨では10000mm、嵐では20000mm必要とかってメーカーが指標を出しています。
自転車のレインウェアで言うと、ジャケットは基本的に外側に何も着けないので、雨が当たるだけですので、大雨じゃ乗らないから10000mmで余裕!とか思うと、これが間違いです。
自転車で止まってるなら良いですが、走る訳で、無風環境で時速30kmで走ったときの相対的な風速は8.4m/s程になります。 これがどの程度かというと、おおよそ風速17m/sを越えると台風と呼ばれます。
はい、台風の半分くらいの風ですので、嵐とは言わないけどかなり吹いてますよね。 大雨でこのスピードなら10000mmじゃアウト、普通に降ってる状態でこのスピードなら10000mmはギリかなーと言う感じになってきます。
通勤・通学で嵐の日以外は乗る!と言う事になると、20000mm近い物が欲しくなってくると言うことですね。
ズボンについても同じ話がベースになります、が・・・
これまたレインウェアメーカーの指標として、濡れた場所に座るのは2000mmくらいになると言われています。 これって、平らな場所に座った話しですので、自転車のサドルみたいに狭い面積に重さがかかれば当然のように数字は上がっていきます。
膝をついた場合11000mmくらいと言われていますが、ロードのサドルもそんなもんじゃ無いかなぁと思います。 サドルに座る分には基本10000mmが最低ライン、出来ればやっぱり20000mmとか欲しい。
あとはグローブ。
こいつは非常にやっかいで、最大の難関、ブレーキレバーがあります。
ブレーキレバーってどれくらいの力で握っているのか? 身近な数字を出すと、1barのタイヤを握って変型しはじめるときおおよそ10000mmの力がかかっています。 そんな引きじゃまともに止まらないですよね・・・ 普通に2barとか、雨の日なら4bar、下りなら6barタイヤが変型するほどの力をかけることになると思います。
つまり、ブレーキをあまり使わずソフトに握る場合でも20000mm、普通に使うなら40000mm、下り坂とかの勢いで握るならもう透湿素材はあきらめろと言う事になります。
→追記
シート型圧力センサーを中指内側に挟んでブレーキレバーを握ってみた。
普通に30km/hくらいでいつもの40kmコースを走ってきて、記録されていた最大圧力は約6.4N(誤差10%) 急なブレーキングをした認識は無いので、普通に走って赤信号とかで停止すると言うごく一般的な記録です。
このセンサーは直径5mmの円形、1N/mm2で1MPaなので、約20mm2に6.4Nかかるなら、6.4/20で0.32MPaの圧力がかかったことになります。
0.32MPaを耐水圧単位のmmH2Oに換算すると32360mmH2Oです。
普通に制動する場合の必要耐水圧は33000mmH2Oくらいって事ですね。
20000mmH2Oのメンブレンはかなり厳しそうですが、グローブは防水メンブレンの前後に布があって多少分散して圧力がかかります。 なので、個別製品の作りによりますが、20000mmH2Oのメンブレンでも丁寧に扱えば問題無いくらいかもしれません。
しかし、強めに握る、繰り返しブレーキングするとなると、やっぱり45000mmH2Oとかあるゴアテックスメンブレンが欲しいのは間違いないようです。
・透湿って?
水という大きい塊では通らないけど、水蒸気として気化すれば通り抜けるのが防水透湿素材。
その水蒸気の通り具合が透湿量で、一般的には1m四方の布面を24時間で何グラムの水蒸気が通るかという数字(8000gとか13000gとか書かれている)です。
注意して欲しいのは、この透湿は、通常双方向ですので、外から中にも透湿します。 そして、湿度は温度同様に高い方から低い方に移動します、なので、中側が外よりもドライになることは基本的にはありません。 より湿度が高い方から低い方へ移動していく効果です。
双方向なので、ドライな室内で透湿ウェアを着て、雨の屋外に出ると、高い透湿性を持つウェアはあっという間に中がジメジメします。 しかし、ウェアの中の湿度が屋外の湿度を超えたときに、中から外への水分の移動が発生してきます。
自転車に乗ったりすると結構な量の発汗があるので、通常はあっという間に中の湿度が外の湿度を超えてくるため、透湿性が無い素材よりも高い透湿性があった方がマシになると言う事です。
濡らしたままの透湿ウェアを置いておくと、気化した上で中側に浸透してじっとりしてきます。 なので、行きに着たのを乾かさずに置いておくと、帰りには中がじっとりした感じになっていたりします。
・防水透湿素材の基本系統
PTFE多孔質素材とPU系無孔質素材が一般的で、高い物はPTFE系、安い物はPU系が多いが、最先端素材ではその他もある。
多孔質=穴がいっぱいある、無孔質=穴が無いと言う対照的な意味です。
PTFE多孔質素材は、特殊な製法によって非常に微細な穴を多数空けることで、水の粒は通らないけど気化して小さくなれば通れると言う性質を得ています。 水蒸気がそのまま通ります。
PU系無孔質素材は、直接通るような穴が無いけど水を吸い上げる能力(親水性)の高い素材を使うことで、水分を吸収します。 吸収した後、水分は湿度が低い面からより多く蒸発していきますので、ダイレクトでは無いけど透湿性があると言えます。
当然、穴が空いている方が通りが良いので、一般的にPTFE系の方が優れた透湿性を持ちます。
また、穴が無い方が耐水は優れるのですが、透湿が稼げません。 なので、透湿を得るために、薄くする結果、PU系は耐水ソコソコ透湿ソコソコ、PTFE系は耐水透湿とも高いと言う事になっています。
PU系素材は化学的安定性がPTFEより劣るため、汗や皮脂の成分で結構なスピードで劣化していきます。 着用しない場合も大気やその水分により劣化していきます。 多くの場合、2~3年でボロボロと耐水透湿層が剥離してその機能を失います。
PTFE素材は事故などで穴が空かない限り、かなりの長期使えるため、低性能のPUに5000円出すなら、高性能のPTFEに1万円出した方が快適でオトクとなることが多いです。 が、自転車でハードに使うと、サドル部分とかクランク部分がスレによって傷みやすいので、結局3年で買い換えとなるかもしれませんので、使い方と個別製品の強度も検討する必要があります。
レイヤリングの必要性とメンテナンス性など。
PTFE系は働きの特徴から、気体にしないと通らない事がわかります。 半袖ウェアにレインウェアを直接着た場合、汗が水分のままべたっと付いて抜けにくいと言う事態になります。 なので、ドライ系の汗が乾きやすいベースレイヤーを着用した方がPTFEは透湿が良くなります。
PU系は結局一旦液体として含んで通すので、レイヤリングせず素肌に直接当てても効果の影響が小さいと言う事になります。 但し、汗を含んだシートを当てているのでペタッとした感覚が気持ち悪かったりもします。
また、PTFEは穴が空いていることで湿度が通っているので、その穴に汚れが詰まると性能を低下させるので、綺麗に保つことが望ましいです。 その意味でも、肌に直接触れるよりベースレイヤーを通した方が良いです。
いろいろPTFE系の利点が多いですが、一つ、自転車で欠点もあります。 それは伸縮性が殆ど無いことです。
PU系の素材は一般的に伸縮性があり、伸縮性を特に意識した製品ではサイクルタイツみたいに伸びる物もあります。
なので、動きの多いズボンは伸縮性のあるPU系、少ないジャケットはPTFE系と組み合わせるのも良いです(私は普段の休日ライドでは、下はモンベルのPU系ストレッチ、上はPTFE系eVentを利用)
・結局オススメはどうなのよ?
通勤通学利用なら・・・
ウェアはモンベルのストームクルーザーをオススメします。
PTFE系の定番であるGore-tex素材で、高い防水性能は確かで、アスファルト道路にじゃぶじゃぶ水が溜まりはじめるような状況で30km/h出していても浸水はありません。 それでいて、透湿性も高く、湿度80%気温20度の雨降り環境を数時間走行して、中はベースレイヤーがじっとりしてるけど水滴が付くことはほぼ無いレベルです。 さすがに息が上がるほどのペースで走ってると水滴が付いてきますが・・・
予算の都合が厳しければ半額ぐらいのPU系サンダーパスと言う選択肢もあり、時間が余り長くなければ十分いけます。
安くて定番的なものに、ミズノのベルグテック上下セットもありますが、下はモンベルのサムエシステムが結構良いので(裾にゴム紐が入っていて、引き出して足首にループさせる仕組みの裾のフィットを上げる仕組みですが、SPDシューズの場合は靴のソールでループしてやることで、ペダリング時にずり上がるのを押さえられるのが便利です)
スポーツとして乗るなら・・・
ウェアは上はdhb Race eVent、下はモンベルのスーパーストレッチサイクルレインパンツが良いと思います。
eVentのジャケットは防水性を削って透湿性を高めた運動向きのもので、最低ラインの10000mmまで落としている反面、透湿は25000gと高いのでスポーツ的に運動する場合には快適性が高いです。 非常に薄いので夏場は特に快適。
パンツはPU系素材で伸縮性が高いので、膝周りなどの動きが良いです(PTFE系だとだぼつかせて余裕分で動かすのに対して、こちらはだぼつかせないでも伸縮で動けるので、結果的に走行中の邪魔にならない)
自転車利用の場合は、ズボンバンドは必ず入手した方が良いです。 100均のでも良いですが、私はオーストリッチのを使ってます(適度なガード幅と伸縮性があります)
シューズカバーも必ず入手した方が良いです。 自転車の動きでは、レインパンツとミドルカットシューズでも水が入って来ます。 オススメはモンベルのサイクルレインシューズカバーですが、お安いカジメイクのレインシューズカバーでも結構いけます。 私はSPDシューズではモンベル、普段靴ではカジメイクを使ってます。
グローブは冬場はシマノのゴアテックスウィンターグローブ、それ以外はアクシーズクインのゴアテックスストレッチシェルグローブを利用しています。 アクシーズクインのグローブは終売のようなので、次は以前利用していたISUKAのウェザーテックレイングローブになるかな・・・
※ゴアテックスでも、ウィンドストッパーと言うやつは従来のゴアテックスとは別系統で防水性がありませんので注意
Posted by Kingfisher at 19:18│Comments(0)