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2008年10月04日

メンテナンス:グリスアップの重要性

 ハブ等のボールベアリングのグリスアップ作業の重要性の話。
 先日、家人が自転車のペダルを漕ぐと、たまにペダルがカクッと曲がるというのでメンテナンスすることに。

 障害の切り分けのために、ペダルとクランクをそれぞれクルクルと回してみると、クランクだけ回している状態でカクッと落ちる事が。 これは明らかにBBの問題だ。
 というわけで、14mmのソケットレンチでクランクボルトを抜いて、コッタレスクランク抜きTL-FC10でクランクを抜いて、引っかけレンチとモンキーレンチを使ってBBを抜いてみると右側が悲惨なことに。
 リテーナーがぐちゃぐちゃに変形して、金属クズだらけになり、ボールも変形して錆だらけに。
メンテナンス:グリスアップの重要性
 ↑右のボールなどは既に球形を維持せずべっこり削れている。 この削れた部分が下に着たときに軸が1mm程度下がって、外側にあるペダルはガクッと落ちることになっていたのだ。
 BB左のボールをノギスで測定すると6.35mmだったので、自転車で一般的な1/4インチ球なのだが、潰れた部分は5.4mm弱しかなかった。

 ここまで酷くなる前に気づかないものかな~、と思いつつカップとコーンの方を確認したが、そちらは大きな傷などはなくそのまま行けそうだったのでボールだけ交換することに。
 とりあえずパーツクリーナーで汚れたグリスと金属クズにまみれた内部を洗浄。
 ボールはストックしていたSUJ2の1/4インチ球で、リテーナーは使い物にならなくなっていたので、ウレアグリスをたっぷり詰め込んでリテーナー無しでボールを12球(元はリテーナー付き9球)詰め込んで軸を入れて回転チェック。
 大体のリテーナー付きボールベアリングは球数を増やせばリテーナー無しでいけるのだ(昔のシマノスモールパーツカタログを見ると、BBのパーツとしてリテーナー付き9球とリテーナー無し11球が掲載されていた) リテーナーを使った方がボールが少なくて安く済み、軽量になり、組立も楽になると利点は多いのだが。

 閑話休題
 BBシェル(BBを入れる横パイプ)にグリスを塗ってカップを戻して、球当たりを調整しつつボルトを締め付け。 ※BBを入れるときにはグリスを必ず塗っておかないと、さび付いて固着して次回メンテ時にBBが抜けなくなってしまう。
 とりあえず、これで問題なくスムースに回転するようになった。 ボールが12球とグリスだから、修理費は100円程度で済んだが、これがカップやコーンに傷(虫食いと呼ぶ)が出ていたら、BB丸ごと交換なので数千円の修理費になっていたはずだ。
 現在のスポーツ車のBBはシールドベアリングでグリスアップは多少面倒だが、ハブはハブスパナがあれば割と簡単にできるので、定期的なグリスアップ作業を忘れないようにしたい。
 ハブ交換となると、ホイール編み直しになるのでかなりの手間とパーツ代が掛かるから。



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Posted by Kingfisher at 01:03│Comments(0)メンテナンス
 
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